元看護師自殺 原因はパワハラ 公務災害に認定

 県立こころの医療センター(静岡市葵区)で2010年に発生した看護師の女性(当時35歳)の自殺をめぐり、女性の両親が8日会見し、地方公務員災害補償基金県支部から公務災害に認定されたことを明らかにしました。

 同支部は上司からのパワーハラスメント(職位を利用した嫌がらせなど)が原因としました。

 公務災害認定は2月22日付。会見によると、女性は看護師として試用採用された直後の2010年2月下旬、勤務中に突然意識を失う「意識消失発作」を発症して入院しました。昼間勤務で職場復帰しましたが同年7月13日、同センター敷地内の看護師寮で自殺しました。

 県立病院機構は同年12月、女性が生前、上司らから発作歴を申告していなかったことをなじられ、面談の際にも「正式採用できない」「辞めるしかない」などと強要されていたとしてパワハラの存在を認め、当時の副院長ら3人に停職や戒告などの懲戒処分を行っています。同支部はこうした状況に加え、女性が副院長らの言動を書き記したメモなどから職場でのパワハラで自殺に追い込まれたと認定したとみられます。

 公務員の自殺が公務災害認定されることは少なく、会見で女性の父と母(60)は「こんなに早く認められると思わなかった。人間を否定することはあってはならない」と涙ぐみました。同病院機構は「こうしたパワハラが二度と起こらないよう、地道に努力したい」とコメントしました。